海外探検隊23期生報告書
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1. マングローブの樹皮を用いた染め物体験 3. マングローブの種子を竹の筒に植えて苗木作 4. マングローブ林の中をボートで探索―植物相<8月30日> バンセーン研修 【本日のスケジュール】 Khlong Tum Ru Community Enterpriseにて (Thai Dye) 2. マングローブ林に自生する低木の葉を用いてケーキ作り体験、料理体験 り と動物相の調査 【その日の学びと気づき】 本日は5日間続いたクラゲワークショップの最終日であったが、この講義の5割がタイ語で行われていることから、自分達のために新しいプランを作ってくださった。大学から車で1時間弱の漁村に移動して、マングローブの中で循環型の生活のモデルを提示している会社に出向いてさまざまな体験を行った。一人当たり400バーツと追加で講習費がかかったがいろいろなアクティビティがついて日本円にして2,000円ほどというのはお得なプランだったのではないだろうか。 料理体験で使った針葉樹低木の葉は味見をしてみると少し塩気がありシフォンケーキを作る際も塩を入れなくていいほどであった。葉の綺麗な緑色は焼き上がった後も顕在で、天然の色とは思えない程だ。(写真1→) 午後は川の水位が上昇するのを待って、小型ボートでマングローブ林をクルーズした。写真2はクルーズに出たマングローブ林の川の本川にあたるバンパコンというタイ湾まで流れ込んでいる大きな河川まで出たときのものである。赤いキャップに赤の救命胴衣を身にまとっているのがグワン(写真3) 先生である。右手に見えるのがマングローブ林の侵食を防ぐ竹筒である。この季節は波が高くて危 ないので海の方まで出てくことはないと説明された。海までは数キロmの距離で、インドネシアやシンガポールで新しいビーチを作るためにタイの白砂を輸出するコンテナ船が係留されているのがすぐ近くにみられた。この大河の水路を利用して内陸の山から掘削した砂を輸出国へ向けて運んでいくのだそうだ。写真3はマングローブ林の植物が白くなっている様子である。先生にその理由を尋ねてみると、フジツボや牡蠣などの生物がついたものだそうだ。グワン先生は質問すればどんな些細な問題も答えてくれて頼もしい先生だ。 <海洋資源エネルギー学科1年 齋藤雷火> (写真2) 37

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