海外探検隊23期生報告書
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<8月31日> バンセーン研修 【本日のスケジュール】 Si Chang島訪問 Aquatic Science学部の院生と交流 【その日の学びと気づき】 本日はもともと休日の予定であったが、スケジュールの変更の関係でブラパ大学理学部水性科学科の学生とバンセーンビーチからほど近い観光地のKoh Si Changという島にきた。島までは小さなボートで移動した。小さいながらも中は満席で50人以上の観光客が窮屈そうに身を寄せ合っている。40分ほどで船は島に到着。島へ降り立つなりうだるような暑さとトゥクトゥクの客引きの声が飛び交う。この島のトゥクトゥクはバンコクやバンセーンで見られるものとは少し違っていて、名前もSkylabトゥクトゥクというらしい。普通のバイクの骨組みに、エンジンをより排気量の大きいものにかえ、後輪は二輪にしてシフトチェンジはおそらくリバース、ローギア、セカンドギアの3種類、シフトレバーも4輪車のように増設されている。エンジンをかけると前方に取り付けけられたプロペラのような空冷ファンがバタバタと音を立てて回り出す。このように工夫されたトゥクトゥクは、たとえ客席に5人乗ろうとも島の急な上り坂も軽々と登っていく。ドライバーたちは軽快なクラッチ操作で島の小道を進み、手慣れた様子で往来をかき分けていく。面積の限られた島の中では、この小回りの利くクルマはとても重宝され観光産業の一翼を担っているとみえた。 <海洋資源エネルギー学科1年 齋藤雷火> <9月2日> バンセーン研修 【本日のスケジュール】 08:30 バンセーンビーチにてサンプル採集 14:30 サンプルから海洋生物の採集 【その日の学びと気づき】 今日は朝から海洋科学部の3年生の学生たちと海へ行きサンプルを採集した。一定面積の砂を採集し、穴の細かさの異なる網を用いて三層に分けた。それぞれの層ずつ袋に入れ持ち帰った。これを海岸の場所を変えて3回行った。同じような作業をチャンタブリで現地の1年生と行った経験があったため、現地の学生と共に手際よく進めることができた。採集場所のビーチ間を現地の学生たちは自分自身のモーターバイクを使って移動していたのが印象的だった。 午後には採集した砂の中から海の生き物を見つける作業を行った。大量の砂の中から砂と同じ大きさまたは砂より小さい大きさの二枚貝を見つけるのはとても労力のいる作業であった。砂の中には二枚貝の貝殻の片方のみのものが沢山あり、これは生きていないため採集の対象ではないのだが、貝をひっくり返してみないと貝殻が二枚あるのか一枚なのか分からないため、何度も見間違えてしまい、非常に根気のいる作業であった。だが、作業を続けていくうちに、薄く張っている水が動いたところに貝がいるということに気づき、モグラ叩きゲームのような感覚で楽しさを感じることができた。タイの学生に「がんばれー!」と励まされながら最終的には多くの貝を見つけることができた。採集した貝と砂を見比べてみると、見た目や色味に大きな違いがなかったため、貝は生きるための手段として生息する海域の砂と似た見た目の貝殻を持つのかもしれないと思った。 38 <海洋環境科学科1年 松本真優>

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