<写真2:水槽に貼られた種別・サイズ別のラベル> <9月19日> Qian Hu 【本日のスケジュール】 09:30 Qian Hu 研修開始 15:00 研修終了 【その日の学びと気づき】 Qian Huは駅との間に無料送迎バスを運行していて、私達もこれを利用している。送迎バスは、お客さんの他にスタッフも利用できるようである。時刻表では、仕事が終わる時間の便はStaff Priorityと書かれており、その便は実際にたくさんのスタッフが利用していた。 朝はお客さんも多く乗車していた。シンガポールは日本より車を持つハードルが高いと聞く。それを考えても、駅から少し離れたQian Huへ行きやすいように考えられていると思った。集客とスタッフの送迎、どちらも兼ねていて良いシステムだと思った。 研修内容で個人的に難しいと思ったのは、ベタ(恐らく)のヒレの見栄えに問題が無いかどうかの判定である。ベタというのはそもそもが綺麗な魚であり、判定上はNGとされた個体も私には綺麗に見えた。しかし、美しさが命の鑑賞魚。ヒレに傷があってはいけない。話し合ったり従業員の方に聞いたりしながら作業したが、私に審美眼はないため、終始不安を抱えながら作業した。 42 <バスの時刻表> ルをPCから発行し、それを基に魚を多数の水槽の中から探す。その後、このバーコードと、写真2のシールの上部に貼られたバーコードの両方を、飲食店で使われるハンディタイプの機械で読み取ることで、間違いを減らしている。また、顧客側からしても袋の中身が一目で分かることはとても効率的である。他の養殖場でも規模が比較的大きな場所では同様の物が見られた。 ただ、受注があっても在庫がない場合があるなど、在庫数に関してはデータを登録していないようだ。食品などと違い、魚は飼育中に死亡することがあるので在庫数の管理は非常に難しいが、これもできるようになると、より顧客にたいしてのサービスの質が向上すると思う。 また、魚は同じ種でも体長によって水槽が分けられているが、成長して体長が大きくなった場合は、どうするのかと思った。餌は、朝と午前の一日2回与えているので、体は成長するはずである。 今日でQian Huでの研修が終了したが、魚の輸入、運搬だけでなく、観賞魚の色をコントロールするための注射や遺伝子編集、観賞魚の市場動向などの現場以外の話もしていただき、多くの学びを得ることができた。 3日間ありがとうございました。 <海洋生物資源学科3年 田中仁悟>
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