ブックタイトルkaigaitankentai_3
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kaigaitankentai_3
38 11月の1ヶ月間、トルコのチャナッカレ・オンセキズマルト大学で主に魚類の養殖について学んできました。この1ヶ月はあっという間に過ぎてしまい、3ヶ月は行きたかったなと思っています。トルコでは特にスズキの養殖が盛んで、私が学ばせてもらったのもスズキの養殖でした。週に一度、大学の持つ海上のケージまで行き、給餌や死亡魚の撤去などの作業をしました。また、スズキの種苗生産施設でも研修させてもらい、ほんの一部でしたが、食糧を供給する側の苦労を学びました。トルコ人の多くは英語が使えないため、様々な場面において意思疎通が非常に困難でした。しかし、なんとかコミュニケーションをとっていく中で、トルコの学生は自身のこと、自分の国のことをよく考えていると感じました。彼らは、自身や国の将来について熱心に考え、誇りを持っていました。私はそういったことについて考えている方だと思っていましたが、彼らのその誇りと情熱に圧倒され、至らなさを痛感しました。この経験を活かし、もう一度学びなおそうと思うことができました。派遣先 トルコ Canakkale Onsekiz Mart University 海洋生物資源学科 4年 大沼 史門 私はベトナムのカントー大学を訪問しました。私が所属した学科は、食品加工よりも養殖の研究に力をいれており、私の専攻である食品科学の知識を深められる環境は整っていませんでした。しかし、養殖という食糧生産の研究を重視している点に、ベトナムの水産業の現状を見ることが出来ました。また、水産物輸出に関するセミナーへの参加や水産加工会社の見学を通し、メコン川やその支流で獲れる淡水魚を国内市場だけでなく、外国市場にも輸出することでベトナムの水産業の発展を目指していることを実感しました。 また、空港や橋の建築、大学の建物や実験設備の多くがODAや外国企業からの支援を受けていました。日本からも多大な援助が行われていることを知りましたが、一方で、不便さを便利さに変えることが必ずしも良い援助というわけではないのではないかという点について考えさせられました。不便さの中にその国独自の暮らしや文化があり、それらを大切にすることも重要だと感じました。日本にいるだけでは決して気づくことの出来ない視点を得られたように思います。派遣先 ベトナム Can Tho University 食品生産科学科 4年 板倉 もね 私は、海外派遣キャリア演習の一環として、タイの食品会社の研究所で3週間短期の研修をしました。 現地では、研究所の実験室で実験をさせていただいたり、食肉加工工場の見学に行ったりしました。研究所での実験では、今回の実験テーマが現地食品会社との共同研究だったため、研究所の方々と相談しながら実験を進めていきました。現地の方々には、そのような実験テーマに関することにとどまらず、実験室の使い方や、研究所までの行き帰りの仕方といった生活の面まで助けていただき、安心して生活することができました。また、食肉加工工場の見学では、スタッフの方に、食肉の加工方法から品質管理のことまで説明していただき、理解を深めることができました。 今回初めての海外ということで、行くまでは不安に思っていましたが、現地の方々の優しい言葉がけやサポートのおかげで、3週間充実した毎日を過ごすことができました。今回の海外派遣キャリア演習でお世話になりました現地の方々、そしてこのような機会を与えてくださった先生方に、感謝を申し上げます。派遣先 タイ Betagro Science Center 食品生産科学科 4年 江田 美佳海外探検隊1期生〈派遣国:タイ〉