ブックタイトルkaigaitankentai_4
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kaigaitankentai_4
ゼニライトブイシンガポールに渡航してから、最初のプロジェクトであるゼニライトブイでは、ブイの観測に関するフィールドワークをさせていただきました。ゼニライトブイは海洋に関するブイ、浮標、標識灯の設計、開発、販売に携わっておられ、高いシェアを誇り、日本だけでなく、全世界で活躍している企業です。今回のプロジェクトはゼニライトブイのシンガポール営業所にて行わせていただきました。このプログラムではまず、ブイに関する勉強をさせていただきました。標識としてのブイだけでなく、魚の養殖などに使われる多機能なブイに関しての知識を得ることができました。またブイの製造販売のみでなく、現地に行っての、ブイの現状の観測の重要性を知りました。そうした観測により、現状の改善や、新たなビジネスチャンスを得ることができるそうです。そこで、今回のプログラムの課題として、先述したフィールドワークをさせていただきました。今回の調査は、シンガポール西端のトゥアス地区にある、ラッフルズマリーナというヨットハーバー周辺の海域にて行いました。現地に赴き、双眼鏡やビデオカメラ、そして目視により、実際に存在するブイの観測、記録を行いました。そして、その調査結果をブイの場所、種類が記載してある海図と比較し、その正誤について確認しました。また同様に、同地区に存在する、シンガポールとマレーシアをつなぐ大橋についても調査をしました。こちらは橋の橋梁灯、橋脚灯などの確認をしました。その後、その結果をゼニライトブイの社員の方々の前でプレゼンテーションをさせていただきました。調査結果の報告だけでなく、もし損失している、もしくはあるはずのないブイが存在しているといった場合は、何故そのような状況になってしまっているのかを考察したものも発表させていただきました。そして学生の視点からみて、こういった場所に新たなブイを設置したほうがいいのではないか、こういったブイを新しく作ってみてはどうかなどの提案もさせていただきました。このプロジェクトは海上のブイという、海洋科学部である私達が普段あまり触れることのない分野に関するプログラムでしたが、多くの新しい知識と、そして発見をすることができました。調査結果の考察をするにあたり、現地の日本政府機関でのオリエンテーションで勉強させていただいたシンガポールの現状や文化に関する知識がなければ、わからなかったことも数多くありました。またこのプログラムを通して知ったこと、学んだことが、後々の他のプログラムにて役に立つという場面もあり、様々な視点、分野から物事を学ぶ重要性、必要性を発見することができたと思います。筆者は渡航前、個人的に、自分の専攻分野にのみ注力したいと考えていた面もあったため、その考えを改めることができました。こうした発見は今後の、更に専門的な勉強においても活用していけるのではないかと思います。(水野 駿)29