ブックタイトルkaigaitankentai_4
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kaigaitankentai_4
ヤクルトヤクルトプロジェクトは、3月16日から3月20日の5日間行いました。これは、一ヶ月の研修の中で最長のプロジェクトです。ヤクルトの生産、営業販売を見学することにより、シンガポールで商品がどのように流通しているのかを間近でみることができました。そして、最終日には、5日間の研修から私たちが何を学んだかを発表させていただく機会をいただきました。1日目は会社の概要をお聞きし、その後に地元の人達と一緒に工場見学をさせていただきました。この工場では、毎日、地元の方々のために工場見学を行い、より多くの消費者に商品のことを知ってもらう工夫をしていました。また、ヤクルトシンガポールの特徴として挙げられるのが、ヤクルトに青リンゴ味、ぶどう味、オレンジ味があることです。シンガポール人は味に飽きやすいという事から、3種類のフルーツ味を用意したそうです。また、同じ敷地内(ビル内)で生産から営業販売まで行っているのもヤクルトシンガポールの特色です。2、3日目は一人一人が別々のヤクルトレディーにつき、訪問販売やヤクルトレディーのリクルートに同行しました。十数階あるビルを上から一階ずつ降りていき、お客様に商品を売るというやり方は、とても大変で手間がかかります。しかし、その手間を惜しまないことで、会社の売り上げを伸ばしている事がわかりました。ヤクルトレディーの一人に「1つ1つ訪問するのは大変ではないか」と質問すると、「大変ではあるけれど、訪問して人との繋がりが持てる。それが楽しくて仕事をしている」と答えてくれました。消費者も販売している人の顔を見て安心して商品を購入できるのだと思います。4日目には、工場内の見学をしました。海外でヤクルトを販売する場合、その国で生産から販売までするそうです。そうすることにより品質管理を徹底することが出来、消費者から信頼感を得るのだなと考えました。また、10カ国以上の国々で同じ商品が通用するのも、味や効能もさることながら、信頼性があるというのも大きな起因だと思います。5日目は、スーパーへの販売に同行させていただきました。ヤクルトレディーと同様に、一人一人別々の方々に付き、トラックで販売元へと行きました。約10店舗の営業に行きました。ここで驚いたことは、店側が商品の発注をするのではなく、営業者がお店に入り、何本棚に入れるかを確認し発注するというやり方です。営業者によって店舗が割り当てられているため、お店側の人と仲が良さそうでした。このプロジェクトを通し、商品が消費者に渡るまでの工程を見ることができました。普段、私たちは消費者側として物を買うだけで、商品がどのように生産され、店舗まで届くのかをあまり意識しません。しかし、今回、生産と流通を見ることで、1つの商品を消費者に届けるまでに様々な工程があり、多くの人が関与しているのだと改めて気づかされました。これから社会人になる私にとって、会社の内部で勉強できたのは貴重な体験となりました。これからこの経験を活かしていきたいと思います。(松岡 真次)31