ブックタイトルkaigaitankentai_4

概要

kaigaitankentai_4

３９私たち４人はYANMARのケミカル分野でも研修をさせていただくことが出来ました。ケミカルではバイオ燃料の製造、分析が主に行われていました。ボルネオでの入手が容易なパーム油の他、菜種、魚油など様々な油がバイオ燃料に利用可能なので、それらから作った燃料の性質を様々な分析機器を使って調べていました。今回私たちも分析業務のお手伝いをさせていただくことが出来ました。燃料の酸化に対する耐久チェック、油分中に含まれる微量の水分検査、油に含まれる成分の検査、油の発火点を調べたりと、数多くの分析業務を経験させていただくことが出来ました。一体何工程あるのかと思うぐらい、バイオ燃料・油はたくさんの細かい分析調査を受けている事が分かり、これならバイオ燃料は安全だと思いました。普段見たことがないような分析機器を実際に操作させていただけたのもとてもいい経験になったと思います。またYANMARは日系企業ですが、分析機器の操作説明等もすべて英語でのやり取りでしたので海外の研究所で働くということを身を持って実感し、より英語学習への意欲が高まりました。分析業務以外にも実際に植物の実から油を抽出して、それにエステル化処理を施してバイオ燃料を製造しました。反応中の温度管理がとても重要だと気付くことが出来たのも、今後に役に立つ大きな収穫になったと思います。他にもプランテーションを訪問させていただいたり、実験器具の洗い方や、廃棄の仕方なども教えていただくことが出来ました。当たり前のことなのですが実験器具の扱い方や洗い方などは日本問わず、海外でも出来て当たり前という事を再認識することが出来ました。学生のうちにしっかりと学ぼうと思います。本研修前は、海外の研究所で働くという事がどのようなものか全く想像することが出来ませんでしたが、本研修を終えたことで、大学で学んだことをしっかり吸収し、活用することが出来れば十分働くことは出来ると感じることが出来ました。また自分の学科の分野以外にも様々な選択肢があることにも気づくことが出来ました。YANMARでの経験は今後の私たちの人生において必ず役に立つでしょう。このような経験をさせていただきありがとうございました。(佐々木 駿祐）ケミカルチーム