ブックタイトルkaigaitankentai_4
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kaigaitankentai_4
マレーシア大学サバ校Borneo Marine Research InstituteBMRIでは2日間研修を行いました。1日目はふ化場で研修を行いました。このふ化場は大学のキャンパス内にあり、海洋大にはないとても大きな施設でした。教授は日本人の瀬尾先生という方で、日本に留学経験があり日本語を話せる学生もいました。初めに、学生たちにふ化場内を案内してもらい、養殖に関する研究内容や飼育されている魚、設備について、英語に時折日本語を混ぜながら説明してもらいました。学生たちはふ化場で育てた魚を売り、得たお金で日本へ留学しているそうです。その後、魚への餌やり、水槽の清掃をスタッフの方と一緒に行いました。昼食には、青いご飯にチキンがのったお弁当を彼らと同じように手で食べ、交流を深めました。その後、瀬尾先生に東南アジアの文化や食生活、マレーシアにおける水産事情、魚の流通事情などについて教えて頂きました。その中で、魚の扱い方についても教えて頂き、魚を水中から取り出すとき、泳いでいる状態の平衡感覚を保ったまま取り出すと、魚は暴れないというお話は大変印象に残りました。2日目は大学のボートで海に出て、学生たちとシュノーケリングを行いました。今回が初めてのシュノーケリングでしたが、美しい魚やサンゴをたくさん見ることができました。今回、BMRIでの2日間の研修を通して感じたことは、語学力の重要性でした。学生たちはわかりやすい英語で話をしてくれましたが、時々、自分の英語力の乏しさのせいで、意味がわからなかったり、自分の言いたいことを伝えることができませんでした。また、マレーシア語であいさつや自己紹介をすると、学生たちは喜んでくれたり、逆に知っている日本語を話してくれたりしました。グローバルに活躍するためには、英語はもちろんのこと、さらに現地の言語を話せると、より交流を深めることができたり、相手も好意を持って接してくれると感じました。そのため、英語や他の国の言語をもっと勉強していかなければと感じました。日本に戻った今、自分の研究室には留学生がたくさんいるので、積極的に英語で話しかけたり、日本語や中国語、ベトナム語を互いに教え合ったりしています。また、今回のふ化場での研修では、魚への餌やりや水槽の清掃など、研究には直接関係しないような基本的な作業を体験しました。しかし、このような作業のおかげで研究が行えるのであり、ひとつの研究の裏には多くの人が関わっているのだと感じました。これから自分が行う研究でも、このことを忘れないように取り組んでいきたいと思います。(渡邉 祐貴)40