ブックタイトルkaigaitankentai_4

概要

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香港大学太古海洋研究所プログラムの後半には香港大学の太古海洋研究所（SWIMS）に８日間滞在しました。香港大学の研究所といってもアジアだけでなく欧米の方々も多くいらっしゃって非常に国際色豊かな場所でした。研究所は海が近く、周辺の自然も豊かでハイカーも多くいました。最初に研究所の概要や歴史、施設の紹介などをしていただいた後、主に研究所の方々のお手伝いや簡単な実験などを体験させていただきました。研究内容は人によって異なるので、我々４人いる中で一人一人が別々の研究員の方のお手伝いをしました。一日または半日だけのものや数日間行うものもありました。具体的には私の場合、パソコンでのデータ収集、実験のデータ記録、水槽の清掃、試料の分類、タンパク質を用いた実験などを行いました。どれも私にとって新鮮で、中には簡単な作業もありましたが研究所という環境でできることが楽しく、退屈することはありませんでした。大変充実した８日間だったと思います。私は１年次にこのプログラムに参加しましたので、まだ大学での研究活動や実験経験がほとんどありませんでした。今回この太古海洋研究所での体験を通して一番大きかったことは研究活動の一部を経験したことで近い将来の具体的なイメージが想像できたことです。触ったことのない実験器具に触れる機会や研究者としての一日の流れ、実験の進め方など非常に良い参考になりました。また、その他の面では普段接することが少ない外国の方々との交流も貴重な経験となりました。会話はもちろん英語でしたので、実験の説明などを受ける際は多少分からない部分もありましたが、丁寧に、より簡単に説明していただき理解することが出来ました。休日には一緒に食事をしたり、ハイキングに誘っていただいたりしました。研究面ではもちろんですがそれ以外のところでも交流ができたことは非常に良かったと思います。研究所の方々はそういった点でも非常に親切で研究以外のところでも分からないことや注意点など教えていただき大変お世話になりました。成果報告会では手伝わせていただいた何人かの方々の研究紹介を行いました。その準備のためにそれぞれの方々にどのような研究を行っているのかを詳しく伺ったり、資料作りの際にアドバイスをいただきました。専門的な内容なのでできるだけシンプルにわかりやすく伝えることに重点を置きました。どのようにしたら分かりやすくなるかということを考えるのも一つの勉強になりました。太古海洋研究所での活動は今の私たちにとって本当に貴重で有意義な経験であったと思います。ここでの活動に限ったことではないですが、普段行けないような、それも外国の大学の海洋研究所で約一週間という短い期間でしたが過ごすことが出来たのは様々な方のご協力があってのものです。活動を通して、改めてそういった方々の助けや支えがあるのだと感じると共に、非常にありがたいことなのだと思いました。その貴重な機会に参加することが出来て本当に良かったです。（猪俣 洋登）８