ブックタイトル海外探検隊＿６

概要

海外探検隊＿６

企業研修：Amoy Food (味の素グループ)香港チームは、2組に分かれて企業で研修を行いました。香港隊のリーダーと私は、Amoy Foodという食品企業で5日間の研修をさせていただきました。Amoy Foodとは、皆様がよくご存知の日本の食品企業「味の素」の子会社で、冷凍食品やソースを自社で製造・販売しています。研修では、新しい商品の開発から市場に出るまでの流れの順に、様々な部署の方々にお会いして、その部署ごとにどのようなお仕事をされているのかなどを、より具体的に勉強させていただきました。研修初日は、他の香港隊の2名も同行してAmoy Foodにお世話になりました。最初はAmoy Foodとはどういった企業なのかを細かく教えていただき、その後にAmoy Foodの冷凍食品とソースの試食会を開いていただきました。私は初日から大変驚かされました。貴重な時間を割いて私たちを快く迎えてくださり、私たちのためだけに丁寧に自社について説明してくださいました。そして、試食会の時には、たくさんのAmoy製の冷凍食品やソースを満腹になるほど試食させていただきました。とてもおいしく、後の香港滞在中、自主的に一消費者として購入させていただきました。２日目から4日目までは、様々な部署の方にお会いし、その部署は何をされているのかを質問させていただいたり、実際に工場見学や市場まわりをさせていただきました。お会いした全ての方々は本当にこちらが恐縮するくらい丁寧に質問に答えてくださり、とても感動いたしました。社長や会長の役職の方々にもお会いする機会をもうけていただくという、めったにない経験もさせていただきました。お話の中で、御二方は共通のアドバイスを私たちにしてくださいました。御二方に、「どうしたら社長（もしくは会長）になれたのか」という質問をしたところ、「人との約束は絶対に守る」「４Cを心がける」という答えをいただきました。４Cとは、communication（人との交流）, challenge（挑戦）, curiosity（好奇心）, cautious（誠実）の総称のことだそうです。グローバル企業の要職に就かれていらっしゃる方々なので、私たちがわからないような難しい経営論のことをおっしゃるのかと思っていましたが、私たちが今からでも心がけられるような基本的なことを指摘されたのには驚きました。研修では、食品企業で働く上での知識だけでなく、社会に出た時に役にたつ教訓も学ばせていただきました。そして、研修の最終日。お世話になったAmoyの社員の皆様にプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの内容は、研修４日間で何を学んだかと研修が始まる１週間前に行った市場調査の結果でした。実は、研修の前に、一週間ほどAmoy製品に関して簡単な市場調査をしていました。様々なスーパーマーケットに行き、Amoyと競合企業の冷凍食品ではどのような種類のものが置いてあるのかを調べ、その後、香港の大学生にどのような冷凍食品がほしいのかをアンケートし、その結果を考察した上で冷凍食品の新商品の提案をしました。また、別のアンケートの結果をもとに冷凍食品のパッケージデザインの新提案もしました。特にパッケージデザインの提案にはAmoyの皆様に関心を持っていただけました。私たちも市場調査のやりがいを感じました。まだ学部生という立場でありながら（特に、私はまだ１年生でありながら）、研修に参加できたことは本当に貴重だと思います。他の学生よりも先取りして経験できたからこそ、ここで学んだことは今後すぐにでも活かしていこうと思います。（疋田 愛理）お世話になった小林さん、田辺さん、阿久澤さん、Amoy Foodの皆さんとの一枚11お話をお伺いしたHenryさんとの一枚