ブックタイトル海外探検隊_6
- ページ
- 24/40
このページは 海外探検隊_6 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは 海外探検隊_6 の電子ブックに掲載されている24ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
海外探検隊_6
プロジェクト:養魚場私たちは、3月2日にApollo Aquarium、Koi Farm、Qian Hu の3つの養魚場を訪問させていただきました。一日を通して海洋大の卒業生で水産研究者の宮田さんに案内をしていただきました。この日はタクシーを1日借りて移動しました。しかし、タクシーの方とうまく連絡が取れておらず行き違いがあり、早くも海外でコミュニケーションをとることの難しさを感じることになりました。外国に来たんだということを改めて実感し、ここで頑張らなくてはという意識がよりいっそう深まりました。まずはじめにApollo Aquarium に向かい、世界中から集まる魚を実際に拝見したり、シンガポールの最先端の食用魚を養殖している場所を見学させていただきました。シンガポールでは観賞魚の取引が盛んに行われていて、この養魚場でも多くの観賞魚が取り扱われていました。今現在では、食用魚はほとんど育てられておらず、こちらの食用魚は研究段階だということでした。研究用いけすの見学もさせていただけて、貴重なものを見ることが出来ました。シンガポールの養魚場では、世界中から鑑賞魚を輸入し、養魚場で一定期間保管、管理し、健康な状態の魚のみ輸出をするといった、いわゆるハブのような役割をしているそうです。養魚場での高い輸送技術や管理技術も見学させていただくことが出来、きちんと魚が新鮮な状態で現地に届けられるよう、包装や注入する水まで工夫がなされていることを知ることが出来ました。酸素濃度や管理温度や魚をおとなしくさせる方法までもが徹底され、世界からも多くの信頼を得ているということでした。また、保管されている魚は健康状態がすべてデータ化され管理されていました。病気を持つ魚は輸出出来ないため、入念なチェックが行われていました。最先端の技術を使い、最善をつくしている様子を見て、海洋大生として今後このような技術を手にすることも一つの道として重要であるように感じました。自分の選択する分野の勉強だけでなく、違う範囲にも視点を広く持つことが大事だと考えることができるようになりました。次に私たちはKoi Farmへ向かいました。ここではたくさんのコイが飼育されていて、種類も豊富でした。この日は中に入ることが出来ず、スタッフのお話を伺う事もできなかったため、外のいけすを覗くのみとなってしまい、少し残念でした。次にQian Huに向かいました。Qian Hu ではApollo Aquarium と同じように鑑賞魚の管理、保管を行っていました。この養魚場は観賞魚流通の世界シェアが1位ということで、とても大きい施設でした。ここでは、古いシステムの水槽と新しいシステムの水槽があり、魚によって使い分けられていました。どちらかの水槽だけでは管理出来ないほど規模の大きいところなのだと痛感しました。この養魚場には観賞魚やそのグッズが購入できるショップが有り、様々なものが売られていました。その中に水素で水槽の水を綺麗にする機械がありました。その機械はまだ開発を進めていて、日本の研究者と共同で開発をし、より高性能なものを生み出したいということをおっしゃっていました。国内の他の企業などと協力することも多いと思うのですが、良いものを作り出すために日本をパートナーに選んでもらえたと聞き、とても嬉しく思いました。このようにシンガポールの養魚場では、たくさんの観賞魚を取り扱い、世界の国々とやり取りをしていることを詳しく学ぶことが出来ました。また、世界中の信頼を得るための努力もたくさんなされていて、技術の高さや、仕事の幅の広さを知ることが出来ました。逆に、そうでないと世界を相手に渡り合ってくことは出来ないであろうと思い知らされました。今回私達の見学に一日付き添ってくださった宮田さんや養魚場を案内して下さった方々に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。(伏見 麻由)海洋大の先輩宮田さんとの一枚24