ブックタイトル海外探検隊_7
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海外探検隊_7
企業研修:アモイフードAmoy Food私たち東京海洋大学と香港大学の学生4名は、アモイフードで商品の開発から市場での販売まで食品メーカーの仕組みを学ばせていただきました。アモイフードは「Enjoy Quality Food Brings PerfectSmiles!」というビジョンをかかげ、創立108年を誇る歴史のある会社で、ソースと冷凍食品を製造しています。2006年に味の素の傘下に入りました。研修中にアモイフードのトップの方々から直接お話をお伺いする機会をいただきました。小林さんから、これまでのキャリアや国際社会で働くにあたって大事にされている4C「Communication(交流)・Challenge(挑戦)・Curiosity(好奇心)・Courtesy(礼儀)」について教えていただきました。「喜怒哀楽には国境がない」「会社は家で、社員は家族」などのお話も大変印象に残りました。殷さんは、リーダーシップ論からアモイフードのこれからの展望まで、幅広く大変ためになるお話をしてくださいました。二日目は、研究開発、品質管理、マーケティングそれぞれの部門のお話を伺いました。商品開発や容器の改善、品質管理など食品メーカーの真髄となるお話をお聞きできて、食品生産科学を専攻している私には、とても刺激的な時間でした。アモイの製品を試食させていただきました。醤油やソースは、どれも日本では食べたことがない新鮮な味でした。冷凍食品は、種類が豊富で、保存料を一切使っておらず、冷凍食品とは思えない美味しさでした。私はすっかりアモイのファンになりました。三日目は工場を見学させていただきました。機械によって一つずつ中身が詰められ、フタがされ、ラベルが貼られていくシステム化された過程に感心しました。冷凍食品工場では、アレルギーの原因となり得る食材が厳密に分けられていたり、一部は手作りされていたりと、実際に見ないと実感できないことをいろいろと知ることができました。これらの機械はどのように作られているのだろうと、新たな興味も湧いてきました。四日目のセールス部門の研修で店舗を訪れ、アモイの商品が実際にどのようにして売られているのかを見学しました。冷凍庫の扉に宣伝ステッカーを貼ったり、お得なセットで販売したりと、店毎に様々な販売戦略を立てられていました。最終日は、管理部門の方のお話をお伺いし、この研修で学んだことを、アモイの社員の皆さんの前で発表しました。海洋大学と香港大学の学生が協力してプレゼンテーションの準備をしました。パワーポイントの作り方、発表の仕方など、香港大学の学生から学ぶこともたくさんありました。皆さん大変熱心にお聞きいただきコメントもくださいました。アモイでたくさんの方からお話を伺いましたが、全員に共通していることは、自分たちの製品に自信を持っていらっしゃることです。100%メイドイン香港=自分達で製造していることが、この味と品質につながっているという誇りを持っていらっしゃいました。私は将来、食品メーカーに就職して商品開発がしたいと思っていましたが、今までただ漠然としていたイメージが一新され認識を新たにし、自分の将来を考え直す良いきっかけとなりました。アモイフードで研修させていただき大変感謝しています。(石井 千恵)11