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概要

海外探検隊_7

31食品加工研究室 (Chaleeda 先生)私はコーヒー加工の工程について、1か月間研究させていただきました。コーヒーができるまで、精製、焙煎、粉砕、抽出など一連の作業を行います。各工程の加工条件はコーヒーの品質に大きく影響します。研究室では、コーヒーの品質を少しでも向上させるために、各工程の最適な加工条件あるいは革新的な加工方法を探しています。また、コーヒー豆の中の抗酸化物質に注目して機能性コーヒーの開発にも着手しています。私はこの各工程、それぞれ品質に影響を与える要素について調べました。実験が始まる前に、まず先生のレクチャーを受けました。その後、ティーチングアシスタントの指導の下で実験を行いました。当然、英語でコミュニケーションを取りました。専門用語などわかりにくい言葉もありましたが、聞いたら優しく説明してくださいました。タイの学生は、本当に優しく、研究時間外では、市内観光や食事に連れて行ってくれたりしました。今回のリサーチプログラムを通じて、私が最も感心したのは彼らが自分の研究に誇りを持って頑張っている姿です。私は繰り返しの試行錯誤に退屈を感じたこともありますが、これからは使命感を持ちながら研究に進もうと考えています。また、私はタイ文化にも魅了されました。タイ人の笑顔を見ると、何となく落ち着きます。さらに、タイのグローバル化の進展に驚きました。街中では世界各地の観光客が集まっています、一方、タイ人の英語駆使能力もとても高いです。「百聞は一見に如かず、百見は一考に如かず、百考は一行に如かず。」と思って参加した私は、本当に参加して良かったと思いました。 (張 衍博)私の配属された研究室ではインスタントコーヒー、アイスクリームの製造工程について学び、その工程に関する実験を行いました。おおまかには、一週間ごとにコーヒーの抽出、コーヒーパウダーの生成、抗酸化物質の測定、アイスクリームの作成の実験を行いました。今回、身近なテーマで実験を行いましたが、新鮮なことばかりでした。コーヒーの粉末やアイスクリームを実際に機械でつくるということはなかなかできない経験だと思います。また、抗酸化物質の測定では普段座学で学んでいることが実験の際にどのように役に立つのかを知ることができました。実験では手順はもちろん何のためにその作業を行っているのかを考えなければならないのだと身をもって実感することができました。私はまだ大学に入ったばかりで実験をしたことも、食品に関する専門的な知識についても学んでいませんでした。そのため今回の大学院での研究活動に対して新しい知識・経験を得ることができるという期待と、まだ学んだことも経験したこともないことを海外で行うことへの不安を抱えていました。しかし、実際に行ってみてそんな心配は不要であったと感じました。現地の先生方や学生の方々のサポートもあり、とても素晴らしい経験をすることができました。学年、時間、言語など考えだしたらいくらでも不安はあると思いますが、やはり、やってみないとわからないなと思いました。これからも、まず挑戦してみるということを大切にして生活していきたいと思います。 (山主 麻由)