ブックタイトル9kiseihoukokusho
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9kiseihoukokusho
49シンガポール26日間の滞在中、インターンシップや週末の自由時間の中で、様々な角度からシンガポールを見ることができた様に思います。一方シンガポールだけではなくはじめて日本を客観的に捉えることができた機会でもあった気がします。強く印象に残っていることは、シンガポールの方々の温かさです。多民族国家という背景もあるのかもしれませんが、日本人である私達を快く受け入れて下さいました。また言語が通じず困っている時に話が通じるまで耳を傾けて下さったり、見ず知らずの方が訳して下さったりもしました。日本では外国人を見ると英語が話せないという理由で逃げる人が多い様に思います。私も新宿駅で外国人に道をたずねられた時、英語が話せないのでとても憂鬱な気分になっていました。しかし今回私がその身になって気がついたのですが、わからないことを訪ねて断られることや無視されるのはかなり辛いことです。この様なことを経験したので、今度日本に来て困っている外国人を見かけたら、言語が通じなくても手伝うことができたらいいなと思います。シンガポールは効率的な面も印象的です。細かいことまで書くことはできませんが、とても細かいことまでにはこだわらず、無駄が省かれていたりしました。シンガポールの人は仕事等においても効率性を重視しているように思いました。もしそうだとしたら、それは残業の少なさにも繋がっているのではないかと考えました。日本では残業が当たり前です。仕事も時間内に手際良く行う力を見習うべきだと思いました。シンガポールを見て日本はこんなことを取り入れれば良いのにと考えたり、喫茶店や大学構内で多くの学生が黙々と勉強しているのを見て、大学に入学し遊んでばかりいる私はこれで良いのかと思うこともありました。この1ヶ月間、シンガポールを様々観点から見て日本の状況に不安を覚えたり、疑問に思うこと、これから私が生活していく上での課題などを見つけました。しかしその反面日本の良いところ、素晴らしい文化に新たに気がつくこともできたように思います。シンガポールに滞在中多くの方に本当にお世話になりました。そのお礼を今返そうと思っても返せない自分の力不足を感じました。これから私が世の中で働くのは、今まで私がお世話になり、えてもらってきた分をお返しし、次の世代にも、自分がやってきてもらったことを渡すという理由が一部あるのではないかと思いました。以上私がシンガポールで学んだことです。この経験が無駄にならない様日々の生活を送っていきたいと思います。海洋環境科学科 1年Team2 鈴木眞子