ブックタイトル9kiseihoukokusho

概要

9kiseihoukokusho

56まずは、今回私たちを陰から支えてくださった小松先生をはじめとする皆様、本当にありがとうございました。厳しい言葉に心が折れそうになるときもありましたが、そのご指導のおかげでプログラムを成功させることができました。この一ヶ月間、暇な時間など一瞬もないほどに充実していました。そこで私が学んだことは、幅広い知識を学ぶことと良心の大切さです。今回私たちの班は、ヤンマーでのエンジンとケミカルの実習、そしてサバ大学での昆虫学と普段自分たちが学んでいる学問でないものを学んできました。最初は、自分の専門でないことを学びに行く意味はないのではと思っていました。しかし、実際学んでみると、自分の専門分野とつながる部分があったり、それが無くとも普段勉強していないことを学ぶことから得られる刺激は多かったです。そのため、自分の専門だけを見るのではなく、広い視野を持ってほかの学問にも触れて見ることも必要だと思いました。私は現在工学部に所属していますが、これからは科学部の研究などにも関心を持ちつつ、生活していきたいです。次に良心についてです。私はこのプログラムで、良心は人との繋がりを広げてくれる大切なものだと実感しました。一般的にコミュニケーションを取る上で、共通の話題で話を盛り上げることや、相手の話を親身に聞いてあげることなどが大切だと言われています。確かにこれらも重要ですが、それだけではコミュニケーションはとれても信頼関係を築くことはできないと思いました。班員や現地の学生達との距離が縮まったなと感じた瞬間は、決まって相手を思いやる行動がある時でした。例えば、サプライズでサバ大の学生の誕生日を祝ってあげたことがありましたが、その後休日に車でいろんな場所へ連れて行ってくれるようになりました。リーダーとしてチームを見ていても、班員同士の些細な気遣いがチームの団結力や信頼関係を高めていったと感じています。これからは、損得感情だけで物事を捉えるのではなく、相手を思いやる良心を大事にいきていこうと思います。最後にチームのみんなへ。今回リーダーを務めさせていただきましたが、どうだったでしょうか。どのようにみんなをまとめればいいか、みんなはどんな人たちなのか、そんなことを考えながら手探りの状態で活動をしていたので少し頼りない部分もあったと思います。ただそんな僕についてきてくれてありがとうございます。仕事をしている時、「何か手伝いますか？」と声をかけてくれたり、風邪を引いた時に様子を見にきてくれた時はとても嬉しかったです。1ヶ月間、みんなの支えがあったから乗り越えることができました。ありがとうございました。繰り返しになりますが、今回お世話になった小松先生、ヤンマーの職員さんやサバ大学の先生方、1ヶ月間本当にありがとうございました。皆様の支えのおかげで大変貴重な体験をすることができました。今回の経験を無駄にしないように生活していきます。ありがとうございました。海事システム工学科 ２年Team２リーダー 齊藤一平