TOEICスコアアップのコツ
リスニングの学習法
リスニングに苦手意識がある人ほどスコアアップの余地があります。それまで集中的にリスニングのトレーニングをしてこなかった人や方法が分からなかった人が音読やオーバーラッピング(音にかぶせるように音読)・シャドーイング(音を追いかけるように音読)などを始めると、一気に聴解力が伸びるからです。身近に指導者がいない場合も、インターネットでは英語講師や英語学習者がお勧めのトレーニング方法を数多く発信しています。例えば、"リスニング トレーニング方法"などのキーワードで検索すると、様々な情報を得ることができます。実際に試し、自分に合った方法を見つけましょう。
具体的なTOEIC リスニングセクションの対策ですが、Part 1ではよく写真に使われる定番シーンと頻出単語をセットで覚えてください。ディクテーション(音を聞いて書き取る)も有効です。Part 2は問いかけと正しい応答をセットにした「正解パターン」をたくさん聞き、意味を理解した上で音読しながら覚えましょう。Part 3は話し手の意図を正確にくみ取るため、人に依頼する、自分から申し出る、相手に提案する、トラブルを説明する、次の行動を伝える際の英語表現をたくさんインプットしてください。Part 4はトークをまるごと暗記することをお勧めします。いわゆる「暗唱」ですが、この効果は絶大です。以下に説明を加えます。
【暗唱の"費用対効果"を考える】
TOEIC Part 4対策における暗唱の効果としてまず挙げられるのが、トークのパターンは限られているため、暗記すればするほど初めて聞くトークで「こんな展開あるある!」と思えるようになることです。「ああ、このパターンだな」と思えれば次の展開を予想することができ、聴解に余裕が出ます。またスクリプトを暗唱することで、語彙、定型表現、構文パターンが身に付き、単語レベルではなくフレーズや文レベルで英語が聞き取れるようになります。聴解による英文の処理能力が上がれば、リーディングの速読力もついてきます。さらにトークをする人になりきり、気持ちを込めて暗唱することで、英語を「感覚的に」理解できるようになります。その結果、リスニングセクションで聞く英語を分析したり意味をとろうと意識したりする前に正解を「感覚的に」選べるようになるだけでなく、相手とアドリブでやり取りするスピーキング力を下支えする聴解力に発展します。
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